マーケティング

アフターコロナ時代の鍼灸師のセルフブランディングを考える

昨夜は他業種の方も交えたとあるZOOMミーティングに参加していました。(といっても施術系の業界ですが)
地方都市で芸能活動をしつつサロン経営されている方や、リラクゼーション業界最大手企業のマーケティング担当の方なんかもいらっしゃって、それぞれ事業規模や事業形態は違えど共通の課題もあり、ノンアルコールでもとても有意義な時間でした。

僕は人並みには本を読みますが、それは何かしらのインスピレーションを得たいときに読んでいます。
いわゆる良書を読んでいると、勝手にたくさんのアイデアやインスピレーションが頭の中に沸いてくるので、非常にコスパの良い活動です。
何冊か同時に読むとアイデアがMIXされてさらに良いものになったりするんで、やったことない方はオススメです。

そんな読書と同じように、他の経営者の方々のお話を聞くときは、自然と新たなアイデアや企画を想像しながら参加しています。
直接的に他の方のアイデアを真似するというよりも(それももちろんありますが)、言葉と言葉をつないで脳が勝手に新しいアイデアを作りあげていくイメージです。(よく分かんなかったらすみません)

昨夜のミーティングで他の参加者さんが話していた言葉から頭の中に浮かんだこと、特に「これからより大切になるな」と思ったことを文章に残しておきたいと思います。

テーマは「雇用されているうちから(なんなら学生のうちから)自分のファンを増やそうよ」というお話です。

ま、これは世の中で多くの方が言っていることでもあるんでさして目新しい話ではないんですが、鍼灸業界に当てはめて軽めに論じてみたいと思います。

この世界の抗えない大きな波にノリノリで乗ろう

インターネット、スマホ、SNS、Youtubeなど、世紀の発明家たちのおかげで私たちは誰もが自分のメディアを持ち、日々気軽に手のひらから情報発信できるようになりました。
このブログもそうですね。ちょっと時間を見つけてブログを書いて、公開して、Facebookにポンと投稿すれば、数日で1,000人くらいの方には読んでいただける便利な時代に私たちは生きています。

1978年生まれの僕が子供のころはスマホもインターネットが無かった(正確には高校時代まで無かった)ので、そうはいきません。
メディアといえばテレビ、新聞、雑誌、タウンページくらいで、ゲームと言えばファミコン1強だった時代に、片手に収まる小さな機械で世界中とつながる未来が来るだなんて、少なくとも僕が住んでた田舎町では誰一人想像していなかったんではないでしょうか。

あれから30年が経ち、いまや誰もが起きている間の多くの時間をスマホの中のもう一つの世界で過ごし、会議や飲み会は下半身短パンで済ませ、指一本で人を自殺に追いやるような少々難儀な時代になりました。

しかし、インターネットの無い世界に戻ってほしいか?と聞かれれば、答えは「NO」です。
世界とつながり、遠い国に住む古い友人の子供の成長をリアルタイムで見守り、チャンピオンズリーグを好きな時に好きな場所で観戦でき、分からないことを瞬時に調べて解決することができ、無くなりそうなトイレットペーパーをポチっと翌日に自宅に運んでもらい、ベッドにいながらほんの数秒で新しい本を読み始めることができるこの世界は、やっぱり便利で手放したくないことだと思うからです。

これはきっと多くの方が同じ感覚でしょうし、たとえ「NO」といっても残念ながら戻ることはありません。
好むと好まざるとにかかわらず、今に生きる私たちの宿命なのです。
きっとコロナによってさらに時代の進化のスピードは速くなっていくことでしょう。

ちょっと回りくどくなってしまいました。
そう、何が言いたいかというと、「だからこそ鍼灸師も、この世界の抗えない大きな波にノリノリで乗っていきましょう!」ってこと。
僕たちは幸いにも、外部に向かって自分の思想・意見・主張・感情を表現したり発表する自由を憲法で認められた国に生まれ、暮らしています(誹謗中傷はダメですよ)。
これって僕たちは当たり前のように感じているけれど、実は当たり前ではない国もたくさんあって、表現や思想の弾圧というのは世界のそこかしこで起きています。
だからこそ鍼灸師の皆さん、表現の自由を使いこなし、テクノロジーが日々進化する世界を大いに満喫しようじゃありませんか!

Instagramって店舗のアカウントだけでやるべきものなのか?

さて、前置き的な話が少し長くなってしまった。
今回僕が書いておきたいのは、SNSの中でもセルフプロデュースの中心となるInstagramについて。

昨日のZOOMミーティングで他の参加者さんの言葉で一番心に残ったのは、
「○○サロンの川畑さんの施術を受けたい」ではなくて、「川畑さんがいる○○サロンに行きたい」と言わせることのできるスターセラピストをたくさん育てたいんです。というお話。※1
※1 実際の言葉通りではなく、便宜上、分かりやすくしています。

いやー、当たり前のようで当たり前ではない素晴らしいご意見で、僕の小さな脳みそはこの言葉を聞いてからたくさんシナプス活動を開始し始めました。

いま仮にある一人の鍼灸師さんが転職活動をするとして、「私はこんなすごい鍼が打てます!」とか「業界でも有名な○○先生の元で5年働いてました!」ってことよりも、「私、Instagramのフォロワーが1万人います」のほうがよっぽどインパクトが大きい時代になってきているんじゃないでしょうか。(もちろん技術や経験は何ものにも代えがたいんですが、インパクトの話です)
なんなら、新卒採用の際に、ある学生さんが「私、Instagramのフォロワーが1万人います」って言われたら、ほとんどの採用担当者は「マジか、すげーな」ってぐらつきますよね。

そこで、いま治療院で雇用されて働いている鍼灸師の皆さんに問いたいんですが、お店のInstagramアカウントを成長させようとせっせせっせと毎日の投稿を頑張っている方も多いと思いますが、一鍼灸師として自分個人のInstagramにも力入れたほうが良くないですか?

もちろんお店のアカウントもとても大切だし、仕事として任せられている以上頑張るべきなんですが、やっぱりSNSって主役は完全に個人なんですよね。
自分のアカウントのファンが増えれば、当然そこから新しいお客さんもいらっしゃるし、将来的に転職するとき、さらには開業するときにめちゃめちゃ有利なのは明白です。
開業する時点で既に1万人のファンがいれば、かなり高い確率で初月から単月黒字を達成できるでしょうから。

さらに言えば、いつか鍼灸以外の仕事もしたいなーってなったときに、自分に1万人のファンがいれば、すぐに告知して立ち上げることができますよね。
片や治療院で鍼灸師として勤めながら、片や全然別の仕事を副業で始めるなんてことも全く夢物語ではありません。
まさに生きる力なんだと思います。

冒頭のZOOMミーティングでの話に戻りますが、治療院の経営側にとっても、自分の治療院のスタッフが「○○鍼灸院の川畑さん」よりも「川畑さんのいる○○鍼灸院」になってくれたほうが嬉しいと思うんです。少なくとも僕はそうなったら嬉しいです。
自分の治療院から新たなスター鍼灸師が生まれたら誇らしいし、治療院のお客様が増えてビジネスも伸びるし、もし仮に将来的に開業することになってもそれまでにたくさんの活躍と貢献をしてくれるでしょうから、鍼灸師個人のファンづくりというのは、鍼灸師・治療院の双方にとってwin-winの取り組みだと思うのです。

そして同時に、経営者としては、スタッフ個人のInstagramフォロワー数に応じた給与手当や、スタッフの個人Instagram経由での送客に応じたインセンティブなど、新たな時代に沿った評価制度や報酬制度を検討しないといけないなとも考えています。(サクラのフォロワーを買っちゃダメですよー笑)

「勤めている間は所属先のブランド力も上手く利用して個人のファンを増やし、所属先にもたくさん貢献する。そして技術とファンが十分についたら、お給料を増やしてもらったり、ときには開業や副業を考える。」

これがアフターコロナ時代の一つのスタンダードになるといいなと僕は思います。※2
※2 ただし仁義の観点からも法的観点からも、開業時の競業避止義務(所属する企業の不利益となる競業行為を禁ずること)は軽んじてはいけませんから気を付けましょう。

この人から学べ!ファンづくりの達人

さて、これだけたいそうにInstagramを語ってきたにも関わらず、僕は普段は殆どInstagramを開きません(笑)
理由は自分でもよくわからないんですが、単に僕がオジサンだからだと思います。

そんな僕でも、この人はセルフプロデュースがとても上手だなーと思う知り合いの鍼灸師さんが何人かいらっしゃいます。
いずれも既にご自身で独立されている方にはなりますが、これからの時代に個人の鍼灸師として生きていく良きお手本となりますので、本人には許可を得ずに紹介させていただきます。(きっと許してくれるでしょう)

他にもInstagramを上手に活用されている鍼灸師さんはたくさんいらっしゃいますが、有名サロンの院長先生だったりは今回は趣旨と異なるのでご紹介していません。

松下美智代さん(acupuncture bishin)

最初にご紹介するのは、私が事務局を運営する日本メディカル美容鍼(JMCAA)の大阪講師を担当してくださっている松下先生。
アカウントは店舗名ではありますが、今現在は一人鍼灸院ですので個人アカウントと置き換えて参考にして欲しいと思います。
松下先生のInstagramでは、治療院のことはもちろん、プライベート、外部講師を務める学校のこと、認定講師を務める日本メディカル美容鍼協会での活動のことなど、バランスよく投稿されています。
シングルマザーとしてお子さんを育てながらサロンを運営し、講師の仕事もこなしながら、SNS活用までしっかり運用されていて、と思ったらミセスジャパンにもチャレンジされるなど、素直に凄いなぁと思います。

中村和江さん(中村和江・鍼灸院)

次にご紹介するのは、私も仲良し長谷川亮先生の右腕(いや、右腕兼左腕か?)でもあり、明るい性格で誰からも好かれる中村和江先生です。
こちらもアカウントは治療院名ではありますが、個人院ですので個人アカウントと考えてもよろしいでしょう。
和江先生のInstagramでは、美容鍼のことはもちろん、ファッションのこと、お子さんのこと、そしてがん治療のことまで含めて彼女の素敵な人柄やポジティブな空気感が存分に伝わってきます。
和江先生の働く姿は「個人鍼灸師の仕事のあり方」という教科書があればモデルケースとして必ず掲載されるくらいでしょうし、彼女のInstagramからはこの時代を生きる鍼灸師の皆さんにとって多くのヒントが得られるでしょう。

袴田直樹さん(Noa鍼灸整骨院・美容鍼灸サロンnoa)

3人目は、こちらも日本メディカル美容鍼協会が誇るイケメン鍼灸師、袴田直樹さん。
高円寺で鍼灸整骨院・美容鍼灸サロンを経営されています。
こちらもアカウントは治療院名ではありますが、袴田先生の個人院です。
以下にも共有しましたが、コロナで困っている地元事業主さんへの取り組みには私自身とても共感し、先日出演させていただいた「鍼灸ZOOM」でもコロナを乗り越える素敵な取り組みとして紹介させていただいたところです。
SNSを見ていても応援したくなる先生の一人です。

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コロナの影響で業務に支障をきたしている店舗も多いと思います。(というかほとんどだと思いますが。) 特に事業主や経営者の皆様は今後のスタッフの雇用や事業展開に頭を働かせ、肉体的にも精神的にも疲労がたまっていることと思います。 なので、今回は高円寺、中野、阿佐ヶ谷エリアの事業主様、経営者様限定で、無料で施術させて頂くことにしました。 要望があれば、そして私に余裕があれば、スタッフの方にも無料で施術させて頂こうと思っていますが、とりあえずは事業主様、経営者様限定で。 鍼でも灸でもマッサージでも矯正でも美容鍼でもなんでもいいです。 免疫力を高め、活力をつけて、コロナ収束後には地域に活気を取り戻すべく今を乗り越えて頂きたい次第です。 日にもよりますが、1日3~5名程度が限界だと思いますので、ご希望の方は直接ご連絡下さい。 また、この投稿を見た人は、商店街の店主や行きつけだった店の店長などに教えてあげてください☺️ #コロナが早く収束してほしい人と繋がりたい

NOA鍼灸整骨院(@noa_hakamada)がシェアした投稿 –

倉内夕さん(Hariest)

次にご紹介するのは、1日3名限定の個人サロンを運営され、どうやらモデル事務所にも所属(!)されている倉内夕先生です。
オジサンからすると、倉内先生の投稿は眩しすぎて、もはやネット上でアリアナ・グランデを見てる気分となんら変わりません。
若い世代の鍼灸師や学生さんは、これからの時代のセルフブランディング・セルフプロデュースの素敵なお手本として倉内先生のInstagramから学んでいただきたいです。

この投稿をInstagramで見る

4月からサロンをお休みさせて頂いていることもあり、インスタが「食べ物と雑談とたまーに美容と健康のお話」みたいな感じになっているので(いや、これは休業前からか) 倉内は「フェイシャルエステと美容鍼の人だよー!!」ってことを念押ししておこうと思います。 . 私【倉内 夕】は、東京・自由が丘にて住所非公開の小さな小さなプライベート美容サロンをワンオペで営んでおります。 メインのお施術はフェイシャルエステと美容鍼です。 保有資格は国家資格(免許)ですと はり師免許 きゅう師免許 あん摩マッサージ指圧師免許 です。 その他民間資格として、スキンケアやリンパドレナージュの資格も取りましたが、詳細は割愛← 外面美容(見た目の美しさ) 内面美容(体の中の美しさ・健やかさ) 精神面美容(思考の美しさ) 以上3つの美しさ【三面美容】を磨くことをモットーとしたサロンです。 . Hariestは 施術に使用する商材にこだわっている 痛みが少なく、気持ちよく受けられ、効果もご実感頂きやすい施術 これらが強みです。 施術や販売で使用している商材は高品質の物ばかりです。 全て私自身が気に入って愛用しているブランド・メーカーさんのものです。 特にプラズマ美容と美容鍼を組み合わせているサロンは全国でもまだまだ少なく、なかなかレアではないかと思います。 プラズマを導入したタイミングも早く「もしかしたら日本で5本指に入ってるんじゃなかろうか」なーーんて勝手に自画自賛しております(実際のところ知らんけど←) しかもプラズマ施術の価格が破格です。出血大大大サービスです ※ただしプラズマのみのお施術は現段階では行っておらず、オプションメニューとしてのご案内となります。 . …てなわけで、緊急事態宣言が解かれたら是非皆様サロンへお越し下さい✨ 自粛で疲弊していらっしゃるであろうお肌とお体とお心を癒します ※男性のお客様は完全紹介制とさせていただいております‍♂️ . 最後に 「早くお客様にお施術したいよー!!!」 この言葉で締めさせて頂きます。 長文駄文をご覧くださりありがとうございます‍♀️ . あっ…! 緊急事態宣言発令中はインプット・アウトプットに励み、お客様や自身の「三面美容」磨きに活かすつもりですので、是非とも温かく見守っていただけますと幸いでございます‍♀️ #さっき締めたんちゃうんかい . #倉内夕 #Hariest #ハリエスト #自由が丘 #東横線 #美容鍼 #小顔 #文化人 #モデル #タレント #アンチエイジング #ダイエット #コミュニティ #クリエイター #鍼灸師 #エステティシャン #美肌ケア #ピーリング #プラズマシャワー #小顔マッサージ #ファスティング #酵素 #リップ #ヒアルロン酸 #まつ毛美容液 #ヒト幹細胞培養液 #炭酸ガスパック #コラーゲン #コロナに負けるな

クラウチユウ@Hariest(@hariest_kurauchi)がシェアした投稿 –

野田和也さん(しらゆき堂鍼治療院)

最後にご紹介するのは、こちらも日本メディカル美容鍼協会の古株兼ムードメーカー野田和也先生です。
建築系(設計だったかな?)のお仕事から転身された野田先生らしい優れたデザインセンスを生かし、独自の世界観をInstagram上でも表現されていてとても勉強になります。
個人的には先生の娘ちゃんが私の娘と同い年ということもあり、娘ネタ投稿に癒されつつ、たまに美容鍼の宣伝を織り交ぜるというズルいテクニックがとても好きです。

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【リフトアップ・肌再生はしらゆき堂】 一見微笑ましい写真ですが… . ほっぺたを全力で噛みちぎろうとしていますw . ほっぺたは食べられると思っている… 顔は取り替えられると思っている… みんなの顔はジャムおじさんが作っていると思っている… . この子の世界はアンパンマンが支配している… * * * #容赦がない #だって食べに来てるんだもん * ───────────────────── #しらゆき堂鍼治療院 #リフトアップ #リフトアップ効果 #たるみ #たるみ改善 #シワ改善 #ほうれい線 #ニキビ #大人ニキビ #ニキビ跡 #美肌 #美肌ケア #スキンケア #美容 #アンチエイジング #美容鍼 #鍼灸 #美容鍼名古屋 #nagoya #名古屋美容鍼 #電気を流す美容鍼 #モデル #beauty #美容好きな人と繋がりたい

美容鍼灸師/ノダ カズヤ(@shirayukido_89)がシェアした投稿 –

あー、なんか皆の投稿を見ていたら、ちょっとInstagramが好きになってきました。

さいごに

本コラムでは、出席したミーティングからインスピレーションをいただき、アフターコロナ時代の鍼灸師のセルフブランディングについて書いてみました。
僕がお伝えした3点を最後にまとめておきます。

伝えたいことその1 表現の自由を使いこなし、テクノロジーが日々進化する世界を大いに満喫しよう!
伝えたいことその2 開業してからでは遅いから、勤めているときから(間に合う人は学生のうちから)セルフプロデュースを始めよう!
伝えたいことその3 既にセルフプロデュ-スの成功例はたくさんあるから、達人たちからたくさん学ぼう!

コロナが来て、鍼灸師の働き方、鍼灸師の仕事の在り方がますます多様化していくことは間違いありません。
アフターコロナの時代は、どんなときでも自分の力で生きていけるようにしていくことが大切ですし、そのためにも皆さんがSNSで上手にセルフブランディングしていただくことを願ってやみません。

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