美容鍼

「美容鍼リスクマネジメント 3団体合同自主ガイドライン(仮)」プロジェクト

今回は、美容鍼の将来にとって非常に大切なプロジェクトについて、それが生まれた経緯について少しだけ書き残しておきたいと思います。

2018年9月現在、私たちが運営する「日本メディカル美容鍼協会(JMCAA)」は、志を共にする「美容鍼灸の会 美真会」、「アンチエイジング美容鍼研究会」とともに、3団体合同で「美容鍼リスクマネジメント自主ガイドライン(仮)」の作成を現在進行形で行っています。

〈プロジェクトメンバー〉
美容鍼灸の会 美真会
折橋梢恵先生、光永裕之先生、志字良太先生
アンチエイジング美容鍼研究会
長谷川亮先生、中村和江先生
日本メディカル美容鍼協会(JMCAA)
岡本真理、川畑充弘

20時間に渡る議論を重ねて

プロジェクトメンバー7人は、美容鍼を提供する上で必ず知っておくべきリスクとそのマネジメント、そして他の美容医療との併用にいたるまで、これまで全5回の検討会議を重ね、あと一歩で初版が完成するというところまでやっとたどり着きました。

延べ20時間に及ぶ会議の中で印象的だったのは、まず何よりも、美真会さんの情報収集&まとめ能力。これぞプロフェッショナル、恐るべし。
そして、長谷川先生の美容鍼への情熱はとどまることを知らず、20年間にわたる圧倒的な臨床量を基にした知識と経験は、もはや一つのビックデータです。
なんとも濃密な20時間でした。

会議以外にも、準備資料の作成、会議議事録のまとめ、ガイドライン案の作成まで含めると、膨大な時間とエネルギーがかかっているこのプロジェクト。想像していた以上になかなかしんどい工程でしたが、正直、作っている私たちが一番勉強になりました。
教える側が一番成長するという「あるある」ですね。

なんせこのメンバーが、それぞれの経験や知識をもとに、1つ1つのテーマについて激論を交わして全員の総意としての形を作っていくわけですから、勉強にならないわけがありません。
おまけに、会議進行役の私は、長谷川先生の情熱爆発トークを時間内にマネジメントするという特殊能力も身につけたのでした(笑)。

プロジェクトはこうして生まれた

それにしても、このように複数の団体が一緒に大きなプロジェクトを作り上げるって、特にこの業界ではなかなか例がないですよね。
どうして僕たちが上手くやれているのか。
本プロジェクト誕生の経緯を少しご紹介したいと思います。

美真会さんが長年「美容鍼灸フェスタ」を主催されてきたのは、皆さんご存知のことと思います。ありがたいことに第1回開催から我々にもお声がけいただき、これまで毎回岡本が講師として参加させていただいています。
もともと、美真会の折橋先生と光永先生は、「業界の仲間とともに美容鍼灸を盛り上げていきたい!」という強い想いをお持ちで、色々な講師の技術や知識を学べる場として「美容鍼灸フェスタ」を立ち上げられ、今まで頑張って続けてこられたそうです。

思えば、今の麻布ハリーク本店店長との出会いも美容鍼灸フェスタ。
参加すると良いことあるぜ、美容鍼灸フェスタ。

一方の我々JMCAAは、「最近美容鍼が流行っていることは良いことだけど、このままだと将来が危ういからどうにかしないといけないなぁ」と危機感を持っていました。我々が知る美容クリニックなどの美容医療現場と比べると、鍼灸院での美容鍼技術の教育レベルやリスク管理の意識が明らかに低いと感じていたのです。

JMCAAが目指すのは、「美容鍼を美容医療として確立する」こと。
美容医療として成り立たせるには、有効性のエビデンスの確立とともに、リスクマネジメントも確立しなければいけません。鍼って直接筋肉まで届くわけですから、美容外科レベルに注意が必要なのは当然のことなんですよね。

そんな課題を抱えていた2017年11月、私たちは、美真会のお二人と市ヶ谷でランチする機会に恵まれました。

そのランチの中で、私から意を決して「一緒に美容鍼のガイドラインを作りませんか?」とご提案したのですが、お二人にはその場で快諾いただけました。
美真会さんも以前から一緒にそのような取り組みをしたいと希望してくださっていたようで、この時の折橋先生と光永先生の嬉しそうな表情を私は今でも忘れることができません。
きっと私も嬉しい顔をしていたんじゃないかな。
志と志がつながった瞬間でした。

その後、我々以外にも誰かに声をかけるべきか色々と検討したのですが、やはりまずは同じ志を持って美容鍼の教育事業を行っている先生にお声がけしたいと考え、「アンチエイジング美容鍼研究会」代表の長谷川亮先生にお話を持っていき、文字通り3秒で快諾いただきました。
さすがフェラーリに乗る男。決断スピードが違います。


※この写真は僕が撮った長谷川先生と中村先生。僕のお気に入りです。

大志を抱け

そんなこんなで始まったこのプロジェクト。
まだ始まったばかりではありますが、私自身、社外の方と一緒に本気で何かに取り組むというのはとてもワクワクしますし、個々の企業利益などを超越した大義がそこには存在します。
人間、自分や自社の利益のために働いているよりも、より大きな目的のために働いているほうが楽しいし、気持ちが良いということを改めて感じています。
そして、多くの人にそのような仕事を見つけてほしいと願っています。

本来、美容鍼の安全性ガイドラインなどはしっかりと組織された学会などが出すべきものかもしれません。しかし、現状ではそれは期待できない以上、自分たちでやるしかない。
いや、美容鍼の発展に人生をかけている我々がやるべきことなのです。

この「美容鍼リスクマネジメント 3団体合同自主ガイドライン(仮)」は、2018年11月18日に開催される「美容鍼灸フェスタ2018 ~B・B・B~」のランチョンセミナーにて、三者合同で少しご紹介することになりました。
まだ何を話すのかは決まっていませんが、ご参加の先生はお楽しみに。

そして、12月2日にJMCAAの岡本が講師を務める予定の「鍼灸学会Tokyo研修会(東大医学部大講堂)」では、講演内で本自主ガイドラインについても少し触れる予定です。

「美容鍼」という日本が世界に誇るべき技術に真剣に取り組み、自分の一部にしていきたいという強い意思のある先生は、「美容鍼灸フェスタ2018 ~B・B・B~」や、その先に行われる予定のガイドラインを学ぶための研修会でお会いしましょう。

今後の動きは、私のブログでも随時報告します。

おしまい。

追伸

ここまで一番しんどかったのは、議事録担当の美真会・志字良太先生だったことは間違いありません。先生の力なしにはここまでたどり着けておりません。この場をお借りして感謝申し上げます。

そして中村和江先生、我々が熱弁してなかなか話を振らないなかで(笑)、しっかりと耳を傾けていただき、ありがとうございます。きっと体調が悪い日もあったでしょう。先生のその前向きな姿勢から学ぶことばかりです。これからも共に頑張りましょう!

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注記1.本自主ガイドラインの名称は正式決定していませんので、(仮)としています。

注記2.本ガイドラインに「自主」と付けているのは、あくまでも現段階では3団体の自主的なガイドラインという位置づけであるためです。他団体または団体非所属の皆様に強制するものではもちろんありません。

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